第5回医療と介護の勉強会開催しました
2011年11月14日
「認知症のおはなし~リハビリによる介入について」
先日まで猛暑に悩まされていましたが、あっという間にすっかり秋らしくなりました。みなさまいかがお過ごしでしょうか。平成23年10月20日、第5回医療と介護の勉強会を開催いたしました。今回もお忙しい中多くの方々にお集まりいただき、ありがとうございました。今回は、当クリニックにほど近い尼崎市塚口町で地域医療に貢献されている亀井整形外科医院院長の亀井滋先生に、認知症に対するリハビリ的アプローチについてご講演していただきました。「認知症だからしょうがない」ではなく、「個性を維持し、個人の人生を尊重する」「個人の能力・趣味・趣向・価値観を優先的に理解すること」「行動心理症状など、すべての行動は何かを伝えようとしているコミュニケーションの試みであって、メッセージであるので、その意味を考える必要がある」「認知症を見るのではなく、その人を見ること」という意識を持って接する、これらの認知症に対してのアプローチ・考え方には心を打たれ、非常に考えさせられるものがありました。もちろん、専門的な知識を学ぶことは重要ですが、認知症という病気を持った人の感情・心理を知ろうとすることや『支援』したいと思う気持ちで臨むことこそ大切なことであると教えていただきました。亀井整形外科医院に併設する「デイケアセンター ファーストリハ」では、認知症に対するリハビリ的なアプローチを積極的におこなっておられ、セラピーの内容については日々吟味・工夫がされています。上記のような理念に基づいた、他ではなかなか受けることのできないサービスを提供されている施設でありますので、利用患者様のお役に立てるのではないかと確信しています。